
この記事では大漫匠アニメスター製
「ウォッカ・ミラー(雷霆特遣隊Vodka・Mirror)」
シームレスフィギュアを簡単にレビューします。
- 「ウォッカ・ミラー」フィギュアのレビューを見て購入を判断したいぜ!
- シームレスフィギュアってなに?可動フィギュアとどう違うの?
- このフィギュアの”筆者の評価”を正直に教えて!
…といった方のお悩みを解決するための記事です。

どうも、るねこ(@RunekoHB)です~
この記事は実際に購入したフィギュアを撮影していますが、
個体によって多少差が出ることがあります。ご注意ください~
「雷霆特遣隊Vodka・Mirror」のレビュー
製品仕様


大漫匠アニメスターが展開するシームレスフィギュアシリーズ、
『雷霆特遣隊』より「Vodka・Mirror (ウォッカ・ミラー)」が登場!
【製品仕様】
●日本価格:15,400円(税込:参考価格) ●メーカー:大漫匠アニメスター
●発売日:2024年11月 ●材質:PVC、ABS、シリコン、金属、合金
●全高:約220mm(台座含まず) ●スケール(大きさ):1/9スケール
(!備考:実際の全高は約230mmありました。
まずはフィギュアの見どころをご紹介~
プレビュー
表情パーツ

差し替え表情パーツは3種類付属(デフォルト含め4種類)。
視線は自由に調整できるので、
主に口と眉毛を変える目的で差し替えを行ないます。
うち1種類は着脱可能なマスクが付いていますが、
マスクを外すとしっかりダボ穴が見えてしまう仕様。
よって、1個はマスク必須の表情パーツと認識しておいた方が良いです。
続いては「表情パーツの視線変更」について解説します。
表情パーツの視線変更方法

パッケージから取り出した直後の顔。
輸送の振動など、様々な要因により視線がバラバラ状態です。
まずは眼球パーツを正しい位置に戻しましょう。

前髪を外して表情パーツを取り出します。
一般的な可動フィギュアと表情の差し替え工程は一緒です。

視線変更用ツール(付属ドライバー)を
眼球パーツのミゾに差して、好きな位置へ調整します。
新品のうちは眼球パーツの移動が固いので、ある程度の力が必要です。

調整した表情パーツ、前髪パーツの順に取り付けて完成!
目の焦点が定まった美人さんになりました♪
視線はお好みで調整できるので、
横向き顔にしたり、下向き顔にしたり、
〇ヘ顔にしてみたり、表情パーツひとつで色々遊べますよ♪
続いてはこの製品の「可動箇所」をみていきましょう~
可動箇所

両側の「ツインテール」の根元に白い関節があります。
髪をなびかせたり広げたり、
ポージング中もズレ落ちることなくキープできます。

解説書が外国語なのでしっかり読み取れませんが、
「両股関節」の可動は約90度が目安みたいです。
横方向へスムーズに曲げることができますが、
縦方向は頑丈なので、曲げる時に力が必要です。
また、曲げる場合はシームレスなので当然骨格が見えません。
慎重に取り扱いましょう。

「両肩」の可動も約90度が目安。
実際に触ってみたところ
垂直方向へまっすぐ腕をあげることもできました…が!
結構ムリさせてる感あり。
破損させたくないなら、画像のようにほどほど曲げる程度で留めておこう。

この製品はシームレスの弱点を上手く回避した造りになっています。
鋭角に曲げることが多い「ひじ」と「ひざ」がメカ化しており、
可動フィギュアのギミックに置き換わっています。
つまり、シームレスの弱点である劣化による素材裂けを気にする必要がありません。
胴体が「シームレスフィギュア」、手足は「可動フィギュア」。
みたいなイメージでよろしいかと。

ご覧のとおり、膝も完全にメカ化しているので
シームレスフィギュアの素材裂けを回避しています。
そして可動域が広いです。

足首とつま先も可動します。
こちらもシームレスフィギュアという考え方ではなく、
可動フィギュアを扱うイメージですね。

この製品の重要ポイント。
手足における肌とロボの境目が回転できます。
(※画像の赤丸が可動する箇所です)
経験上、ポージング中は融通が利くこの回転を多用します。
ストレスなくポージングできるので覚えておきましょう~

頭部にはウサギのような耳。根元に黄色い関節があります。
わりと大きな可動域です。
続いてはこの製品の「装飾」をみていきましょう~
装飾

まるで戦闘機のような「バックパック」はアームが可動。
アームには3箇所くらい可動ポイントがあるため
ポージング中はわりとノンストレス。

バックパックは背中ではなく”腰”へ装着。
肌面積が多いのになぜかカッコイイ後ろ姿になります!(笑。

戦闘機っぽい装備は5か所可動します。
”高機動型モード”みたいなイメージですかね?知らんけど。

武器は同じ銃が4個付属。
「こんなにたくさんいらないじゃん!」と思うかもしれませんが、
武器としての使用以外に、”装飾”としての役割も果たします。

銃のうち2個はバックパック中央のツメに装着可能。
見た目がブースターっぽくなります。
ツメにバチッとはまるわけではなく、ひっかける感じ。
ひっかけが浅いと意図せず落下するかも。

銃のうち2個は両足のかかとにあるツメに装着可能。
ロボット感がさらに増します!
こちらは銃の横面にあるミゾをあわせるため
意図せず落下する心配もなし。

ライフル2個は太もも下の銀のくぼみへ取り付け可能。
(緑色のひし形が付いてるパーツは取り外せます)

ライフルを装着すると画像のような感じ。
メカメカしくなって見た目がかっこよくなりました!
カッコ良くなる代わりに、思わぬデメリットもあります。
⇒「ライフル取り付け」についての詳細はこちら

フル装備状態にしてみました。
露出が高い肌とガチガチのメカ装備のギャップがたまりませんね♪
バックパックのアームはわりと自由に可動するので
もっと見栄えの良い位置にもってこれるかもしれない。
もし画像のような見た目が気に入った人は、
見聞を広げるために思い切って購入してみても良いかも♪
続いてはこの製品の「付属品」をみていきましょう~
付属品

差し替え手首パーツは左右各4種類(デフォルト含め5種類)
取り付けやすさは一般的な可動フィギュアと大差ありません。

ロゴマークの付いた黒色の台座付き。
(※「雷霆特遣隊」共通のロゴっぽい)
1/9スケールのフィギュアを支えるため、可変式のアームが頑丈。
プラスネジの閉め具合で硬さを調整できます。
アーム先端は”挟むタイプ”のものと
”ダボ接続タイプ”の2種類を付け替えることができます。
実際に使用した感じだと、
使いやすさの面で挟むタイプ一択といった印象です。

台座は厚めに作られていて、”開閉扉”と”引き出し”が備わっています。
「パーツ入れ」として使えるっぽい。便利♪
日本に流通している一般的な可動フィギュアの台座よりも
はるかに大きいサイズなので、スペースの確保は必須になります。
1/9スケールってどのくらいの大きさ?

日本で一般的な可動フィギュア「S.H.Figuarts」と比較してみた。
・フィギュアーツT.M.Revolution(西川貴教)が全高約142mm。
・この製品が全高約230mm。(※カタログ上は220mmで表記)
特にこの製品はウサミミのぶん、身長が高くなっている。
高さのスペースが確保できないなら、ミミを折りたたんで小さくできる。
一応、購入前は大きめのイメージでスペースを確保しておくと良い。
続いてはこの製品の「良いところ」
「気になるところ」をみていきましょう~
「良い」ところ
装飾を武器に変更できる

付属しているメカ装飾は、おおよそ武器に変換が可能。

例えば、画像のような太もも横に装着できる装飾の場合、
付属している専用グリップを取り付けることでライフル化。
フィギュアの手に持たせることができるようになる。
多少換装の手間がかかるものの、
見た目が映えるので遊び目的の人なら嬉しいギミック。
色々チャレンジしてみると良いだろう。
雷霆特遣隊シリーズと互換性あり


画像は同じ「雷霆特遣隊」シリーズの旧製品と比較したもの。
いずれの製品もお尻より少し上にダボ穴があるため、
本体には互換性がある。(※説明書に記載あり)
これによりウォッカ・ミラーの装飾品を
「ウイスキー・酸」へ付けかえたりもできます!

所持している別の雷霆特遣隊と見比べてみました。
こうしてみると脚部に共通点があったり、
服装、身長、装備、露出度にいたるまで個性がありますね!
▼比較に使用した雷霆特遣隊フィギュアのレビューはこちら▼
「シームレス」と「可動」の良いとこどり

先述したとおり、このフィギュアは
シームレスフィギュアの欠点である劣化裂けしやすい箇所を
可動フィギュアの仕様に変更することで弱点を克服している。
つまり、
「シームレス」と「可動」フィギュアの良いとこどり。
胴体やお尻にはしっかり人間の肌感を出し美少女フィギュアファン層を、
手足はメカにすることでロボットファン層を獲得できる。
まさに良いとこどりの一品といえる。
「気になる」ところ
装飾が取れやすい

実際に遊んでみるとわかることだが、
「腰のバックパック」や「太もも横のライフル」など
装飾が取れやすい傾向にある。
よくロボット系の立体物をいじっていると、
いじっている場所と違う箇所が突然外れる経験はないだろうか?
そんな感覚。
もちろん個体差もあると思いますが、
筆者の個体の場合は太もも横のライフルがちょくちょく外れます。
腰のダボ穴がノーヒント

雷霆特遣隊シリーズ素体の共通仕様で、
バックパックを装着する目的のダボ穴が腰についている。
新品開封直後は画像左のように、
ダボ穴が銀の三角パーツで塞がれている。
…が、同封の解説書では取り外し方が省略されていてわからない。
当然、初見は無知の状態からダボ穴を探さないといけないわけで
三角パーツを外す時に破壊してしまうんじゃないかとドキドキした。
同封の説明書は、説明がざっくり省略されている箇所がいくつかある。
ひととおりフィギュアを動かしてみて構造を理解するまで
取り扱いは慎重にしたほうが泣きをみずに済む。
最後は「個人的な評価」で締めくくりますよ~
個人的な評価

総合評価:満足
見た目:★★★★
シームレスの劣化:unknown
可動域:★★★★
美少女フィギュアとロボットフィギュアの良いとこどりな一品。
メカの造形は細かいし、写真よりも実物で見た方が感動は大きい。
青いクリアパーツがアクセントで、全体的にキレイに見える♪

腰まわりや脚に付ける装飾のポロ落ちは多い印象なので、
遊ぶ時は取り扱いに気を付けたいところ。
また、同封の説明書は知りたいことが省略されている箇所があるため
実物を手に取ったら、まず構造から理解することが大切。
シームレス(肌素材)の劣化については
筆者が実際に長期間部屋に飾ってみて検証してみようと思う。
(お待たせするかもしれませんが追記を待て!)
日本ではあまり馴染みのないシームレスフィギュアですが、
キャラクターの外見が気に入った人は
お安く入手できる時に購入を検討してみて良いかもしれない。
きっと見聞も広がりますよ♪
シームレスフィギュアとは?
▼シームレスフィギュアについての「利点」と「欠点」については
下の記事で解説しています。

以上、るねこ(@RunekoHB)がレビューをお届けしました~